2010年01月18日

ジンガイ・ビフォーアフター3

今回、いままであまりやらなかったことをやってます。
それは表面処理なんですが、リキッドスカルピーを使ってます。

ザックリ彫ったディティールのところにリキッドスカを塗るという
方法なんですが、どういうことかというとこういう感じ。


ただ彫ったところに

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塗る。

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焼くと

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これくらい落ち着くわけです。

何もしてない部分(キバ以外)との差はこんな感じ。

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しっとりと落ち着いた感じが出ますね。

全体的にも彫刻が出来上がった後に、リキッドスカをパッティング
(スポンジでパトパト叩くようにつける)を少しやって
過剰な皮膚感を出してます。これは塗るときにツルンと
行かないで若干ひっかかりがあるように、です。
イヤならキャストの段階で少し削ればツルリは出せますんで
取っ掛かりみたいな塗りかかりとしてプラスしてます。

人体肌だとあんましそういうのはないんで、今後やるわけじゃ
ないですが、そういうこともやりました、と。

他の部分写真はこんな感じ。

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手先から糸を出す種類の虫もいるわけで、手のひらに出糸管。

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クモ形状と人体の背筋の中間を彫るのが楽しそうな背中。

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子供のちんちんのように可愛い糸腹。

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異常発達し、破った革靴を踏み潰しているものの、小指は遠慮がちな右アンヨ。

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まだ変形が進行していないので、靴を破る程度でとどまっている左アンヨ。

実に楽しくやりました。

よく書いてますが、俺はハイディティール造型は出来ません。
必要性も感じないすが、実際に成立させる技術や根気もないわけです。

でもとても必要だと思う要素はあります。

人形、つまりミニチュアとしての魅力。
これはサイズに見合った空間を巻き込む間合いというか
空間に盛り込める情報の度合いというか、そういう
ミッチリした感じ、とでも言いましょうか。

そこに「モノ」がある場合、モノの周囲もモノのものになります。
それが間合い。カタナを構えた人間だったら、カタナが
届きそうな範囲ごとミニチュアライズされてると考えます。

自分は、そういう間合いのいい作品こそいいモノと思う。
動き出しそうだ、とか、なんか物語が見えるな、とか
そういうのがいい造型と信じてるわけです。
もちろん情報量のスゴイ造型に感動することもあります。
ディティールで生命力を感じさせるものもある。

しかし自分には最初に書いたようにそれが無理なので
その土俵で勝負することは出来ない。
だから出来る限り空間を巻き込むような、間合いの感じられる
造型になるよう心がけました。
置いてあったらなんかワクワクする、映画のマケット的造型といいましょうか。
次が見えてくるような造型。そういうのがいいじゃないすか。
へーと冷ややかに感心されるんではなく、おお!とテンション上がる造型。

映画のマケット造型にはそういう部分が多いんですよね。
みんなここからイマジネーションを膨らまそう、と想像力を鼓舞する
切り込み隊長的な力強さを感じることが多いす。

そんなのをずっとイメージして作ってました。

つーわけで、アフターカツトシ、これにて終了。
WFではサフ原型のまま展示予定です。
posted by ブリスターパックファッカーズ at 19:01| カツトシ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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