2013年12月29日

2014干支造形 その3:で完

つーわけでテキトーに千貫の餅を挽く男というのを思いついて
そのモチを作るべく、紙粘土を買いに出かけたワタクシ。

乾くのに時間がかかりそうだから早めに着手したわけですが

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どうよ。

雑誌を破って丸めて、アルミ線で縛り、形状を調整して
こんなもんだろ、とこしらえてみましたが、思ったよりもでかい。
しかも紙粘土重い。汚れるし。嫌い。

乾いてから表面整え、ニス塗って落ち着いたところで、
台座もこしらえ、若干正月臭くする。

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で、いよいよ本体を塗る。

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さすがにここまで来ると設定も固まり

重い年貢を課し村人を苦しめる領主に一揆を目論んだ百姓達だったが
計画は漏洩、逆に多くの百姓が捕らえられて処刑されることに。
ただし領主は貴重なもち米を使って戯れにこしらえた餅を
一人で曳く者が現れれば、その距離に応じて百姓を助けると言い出す。

そこで一人の男が名乗りを上げる。村はずれに住む茂兵衛。
体が重くて山人になり損ねた茂兵衛だったが、よくしてくれた村人の為
餅を曳くと心に決める。しかし領主が用意した餅は、千貫(約4t)。
救済の条件は一町(100m)で一人、一里(4km)曳けば全員。

曳き縄は肩に食い込み、足裏は破け、気張ったあまり鼻から血が噴出すも
茂兵衛は見事一里を曳ききり、村人の赦免を勝ち得る。
面目を潰された領主は、翌日茂兵衛の始末に向かうものの、茂兵衛は
一人山小屋で息絶えていたという。すべての力を使いきった男の最期だった。
村人は茂兵衛の献身を称え、末永く感謝を忘れず挽馬の茂兵衛として
長く語り継いでいる。

なんつーのを考え、自分で考えときながら、もうマジ領主許せねえと思いつつ
ヒゲなんか描いちゃったりして汚さ倍増させてヘラヘラ楽しく色を塗る。

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曳き綱を2種こしらえて、最後まで迷いつつ

黒と

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金バージョンを撮影し

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ホトショで加工して完成。

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実際に賀状にするヤツはこれとは違うバージョン。

かくして今年はさっくり賀状完成。

でもこれはあくまで叩き台。

今度のWFではこれを完全別作品として仕上げる予定。
そちらの場合はフンドサない造形です。

さーフクロクジュに戻るか。

って、すっかり技術的なこと書くの忘れてましたが
今回は全ファーム。低温焼きで、ラッカーベースのエナメルペチャ男。
一行で終わったな、説明。
posted by ブリスターパックファッカーズ at 01:09| 製作日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月20日

2014干支造形 その2

早速、猛烈に脱線中ですが
フクロクジュをやろうと考えた時、あの頭はなんなのかな、と。

七福神について調べる気はまったくないんですが、本家はともかく
もしあの頭部を備えた人物が実在した場合の頭部の情報量ってどんなかな、と。
無責任に考えた結果シロイルカのオデコみたいなのが浮かんできたわけで。

思考か声か、とにかく何か増幅する為の器官みたいなのがあって
白ブヨっぽい脂肪分かなんかが若干老いて皺が出たりしているほうが
ただ骨が伸びてるより気持ち悪いけど、魅力的なんじゃないかと考えたりして。

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フクロク造形は仕事エンジンかける前のお遊び造形なので、
ジリジリ楽しく進めるとして


挽馬の方はこんな感じ。

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そもそもゴズさんよりもさらにギュっと詰まった、羅漢か童子みたいな
人体をやりたかったんですが、もうちょっと攻め込んでもよかったかなと。
ただそこで色でカバーする度合いがある分、あんまし彫刻時に攻めるのも
どうかなという判断で一歩踏み出しあぐねた感あり。

さーここから、いよいよ挽馬の背景たる挽くべき荷をこしらえるわけですが

神事「鬼神千貫挽き」をさせるべく、俺は紙粘土を買いに走ったのでございます。

つづく
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2013年12月01日

ペイジジョーンズプラントボーンナム

スカルピーと関係ないものの

人体作るのには必須な作業として前から書くという約束をしてあった話。

ちょうど仕事でも必要だったので、作業ついでに写真を撮りまして



で、いきなりの

チョンボ大好きサンダーロードの好き好き血管講座

開講



まー血管、作るの面倒じゃないすか。クソみたいに面倒です。

たとえば






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あ、これはまったく血管の参考にならない毛皮と脂肪のカタマリだった。



じゃなくて、たとえば

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少し前だと細いスカルピー糸を作って、それを慎重に形つけて貼り付け
シンナーかオイルで均して…とか手間で面倒なものでした。

ところが現在は



まず、シリンジを用意する。

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思いっきりインジェクターと書いてありますが、要は見ての通り注射器です。

上のはホビーショップで買ったものですが

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100円ショップにもあります。


で、このシリンジをアルミホイルで遮光する。

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そこに、タミヤの光硬化パテを注入。

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パテ、絞る。注射器、吸う。

で、光硬化パテが遮光シリンジに移行したところで

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キッチリと補強して、先の針ユニットが抜けないようにする。

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粘性の高いものを細い先から押し出すのでかなりの力がかかります。
くれぐれもここをキッチリっつーかガチガチに固定するように。
場合によっては漏れますんで。



そんでその注射器で、彫刻したものにツイーっと絞って血管を描く。

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針の径が違えば、当然太さの違う血管も出来ます。

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あとは光を当てればカッチカチ。準備さえしてえおけば
鉛筆書きの簡単さで血管が作れ、多少のテクが身につけば
特有のコブっぽい感じとか厚さ調整も可能。

失敗してもふき取ればいいし、硬化すれば思ってるよりガッチリ噛み付くので
硬化後のヤスリで調整も出来ます。つーわけで、血管なんかちょろい。
この方法は早くてラクなので、より素晴らしい血管の流れとか表現そのものに
労力が集中できます。

これにて講座は終了です。受講生の皆様、ご苦労様でした。

まーなんだ、みんなも少しはその足りない頭、使うといいぜ。
posted by ブリスターパックファッカーズ at 17:17| 製作日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月01日

胸像2−1

胸像2体目

こんな感じでざっくり盛る。

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目を作らないのはメガネをするから。

で、前回は一切焼かないで全部彫刻して
カタマリのまま焼いたわけです。
なぜかというと、素材のテストのため。
配合が特殊なスカルピーの収縮具合の様子を見たわけです。


今回使用したのはファーム。すでに出回って久しい
グレースカの固い版。ウチの商業原型でも登板回数は増えており
伸びは少ないけど仕上げがラクになるので要所要所で
使い分けているレギュラースカ。

なので大体わかっておりますゆえに、段階的に
複数回焼いてみるのを前提に製作。

つーわけで、一度上の写真の状態で焼く。(100度60分)

で、メガネおよび服を盛る。

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メガネはあらかじめ焼いたものをアルミ線で覆ったもの。
別パーツにしたかったけど、1発量産が条件なのでゴーグル風に。

他は前回と同じ。

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これをまた100度60分で焼いたら

髪を盛る

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今回はちょっと流れを彫るのが楽しそう。
でも1時間で飽きそうだな。

今回のキャラはチーム内の声担当。
情報分析と指示サポート。

人生は屁みたいなもんだし、俺の事は気にすんなという
声を聞きながら作業中。ヒューマンターゲットのシーズン2の
クリスマスエピソードでいきなりこの素晴らしき世界が
流れてきたときはマジで泣けたぜ。革ジャンは着せるとボリュームが
増えすぎそうなので、現在は考えておりません。
posted by ブリスターパックファッカーズ at 12:38| 製作日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月19日

胸像1−3

今回の胸像は全部で8体作ろうと思ってますが
共通の衣装はつまんないので、共通の装備帯だけつけようと
考えてます。

しかし全員体格がまちまち。でもいちいち体格に合わせて
新規で面倒なベルト装備なんか作り直したくない。

そんなお悩みに悶絶するスカルピャーの皆さん。

少しは脳を使ったらどうだ。
使わないとバカになるぞこのバカヤロウ。

ワタクシの出した結論はこちら。

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透明シリコン様に押し付け量産作戦。

実際に押し付けたスカルピーはこんな感じ

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どういうことかと申しますと

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右上のHが原型。薄く作って焼いたもの。

これを型に起こしたのが左上の透明シリコン。

そこにスカルピーを押し付けて、複製したのが下のH。

そうするとディティールのついた柔らかい帯が出来るので


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それを原型に貼って形状を合わせて進めればいいわけです。

結果こんな感じ。

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一発焼き。100度120分。
温度差が出ないよう、上にアルミホイルで直接熱を遮断し
焼き上げたら自然放熱(オーブンのドア開けない)で
ゆっくり冷やすことで、収縮差によるヒビワレを防ぐ。

特にこういうムクで詰まったものは、表面と内部の温度差が
激しく変わるので、加熱や放熱にはある程度、配慮が必要す。

ちなみにこのキャラはTシャツに装備帯のみの最シンプルキャラ。
手グシで髪を後ろにざっくり撫で付けた感じを出したかった。
しかしテストとして一発で焼きたかったのでいろいろ詰め切れなかったなー。
一発造型にはなかなか才能が必要そうでございます。

で、この胸像シリーズはゆくゆくはこういう構成になる予定。

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今回のキャラがいちばん普通に近いので、ベースとして先に作ったので
背面の処理とか、台座とのつなぎとか今後いろいろ変更はありそうですが、おおむねこんな計画。

そして同時に、こちらも開始。


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よきかな和斧。
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2013年05月05日

胸像 1−2

ほとんど進んでないす。ちょっと髪いじったくらい。
でも出来れば毎週更新するくらいの勢いで
手を動かさないといかんと思うので、遅々としつつも更新。

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髪の毛は面倒です。
posted by ブリスターパックファッカーズ at 23:16| 製作日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月28日

胸像 1

結局NSP造型、まったく進みませんで


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ちょっとバストを作るのに焼かずに済めば具合がいいのかなと思ったものの
こんだけ素材的にウマが合わないと逆に時間がかかってしょうがない。

さすがスカルピー王国。NSPの侵略は失敗。

ということでスカルピーに戻して進めます。

いちおう最終的に8体からなる胸像集として計画している
猟犬の一族シリーズ。猟犬って言ってもクリーチャーとかではなく、
単純に雇われ傭兵の外人部隊という設定で、
少し大きめで外人の顔を作りたいのがコンセプト。

仕事場ではなく、PCの前に置いて作業するお気軽造型で
ザクザク息抜きがてら進めたいと思っております。

で、現在こんな感じ

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テストで預かったかなり柔らかいグレースカでやってるんですが
やっぱスカルピーは固いに限る。

ただ焼き終えたデータが欲しいので、これに関しては完全ムクで
作業中。

楽しく気軽に、月1体は完成させたい。と思い中。 


posted by ブリスターパックファッカーズ at 22:24| 製作日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月15日

足の裏男

一応、総会も終わったとの報告を受けたので、解禁となったこれの話。

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ちょい前、クラタステツゴロウより連絡があり人形の依頼が。
スーパー忙しいので、無理だと思ったんすがWF時にまたけっこう
厳しめな事を言ったっけな、というのが引っかかってたので
詫びも含めて、まあよかろうと受けたわけです。
爺様妖精の色は後回しにして・・・。


とはいえ、あちらのご希望は1/24サイズ。

ちいせえなコノヤロー。やったことねーっつの。

オモチャでも俺んチにはそのスケールのものがすぐ見当たらないので
果たしてどんくらいのものか、とピットクルーのプラモを買う。
(本家で出てるハズレ人形がそれ)


で、まあこれくらいなら出来るかもなと始めてみるも

送られてきた写真は、

これと

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これ

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どうすか、これで人形作ってくれっつー図太い神経。

でもまあ版元監修があるわけでもなし、
これくらいあれば出来るな、と作り始め

大体出来た段階でテツゴロウチェック。

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で、もうちょい顔似せたかったら、ちゃんと資料くれ、と言ったら
少し資料増える。


このサイズで似せろっつー図太い神経。

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いいじゃねーか、大体似てりゃー。

と、ブツクサ言いつつも、少しだけ解像度を上げ、完成。

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混合グレースカで、タイルにくっつけて一発焼き。


ちなみに改めまして、1/24サイズっつーのはこんな感じ。

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ふざけんな。小さいスケール反対!


で、ご覧の通り、かなりのディフォルメを入れました。
テツゴ周辺はスケールモデラー独特のマジメ臭が
プンプン匂うので、あんましそういうことはしない方がいいかとも
思ったんすが、出オチのプレゼントだっつーんで、足の裏とか
腰周りとか首の倒れ具合とかそういう部分を強調。
多少なりとも可愛く持ち込んだつもり。


つーわけで、鬼のような仕事の合間でも
仏の優しさで作ってやった俺の背中に後光が差しました。

ちなみにかけた時間は3晩。
もう今後このサイズは絶対にやんない。
posted by ブリスターパックファッカーズ at 03:26| 製作日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月10日

妖精の夏 5

さて、すっかり忘れた感ありの妖精の夏ですが。
最終段階まであと一歩なわけであります。

とりあえず2体目のNSP造型のマッコイ。
これは結論から言ったら失敗でした。
失敗のポイントは、この造型ならスカルピーでよかった。
つまりNSPの特性を引き出せることなく終わった、という点。

まず固さとして、持って彫刻できるという点は良かったわけですが
それも結局、本当に慎重に彫る場合、置いてやった方が効率よく
粗盛りにナイス程度の利便感。

で今回はそんなディティールを彫る予定ではなかったので
最終的にこれでヨシとなったところから、シリコンで型を取るわけですが
(どうでもいいけど、カタドリ「象り」と「模り」ではなく
別の素材で型を作るという意味で使われる型取りという言葉は
割と近代的な工芸の発展に伴って生まれた造語なんだと思うんですが、
間違ってるようで間違ってないナマの言語感がけっこう好き。型取り。)
透明シリコンで切り裂きの一発型でない場合、ドテ、不可欠じゃないすか。

このドテが今回クセものでして、手元にあるクソネンド、じゃなかった
ホイクネンドだと、暑さも含めて融着に近いくらいネットリ着いてしまう。
なので剥がすことを前提に表面保護にクリアを吹いたんすが、これが表面殺し。
でもクリアレジンで抜いてみようと思ってたんで、表面はボテ吹きくらいが
いいかもという話を聞いてたので容赦なくボテ吹き。

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(実物は首も足もついた状態。これ型から抜いた後の状態)


で表面をガッチリコートした段階で、クソネンドじゃなかったホイクネンドで
ドテ作って、シリコンを流す。反面も流す。

レジン反転の最終形態がこちら

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もし、ボテ吹きで表面を殺さないで、シリコン用のドテを作る場合
水ネンドでやるしかなかったわけです。このミズネンドは水で洗い流せるので
こういうNSPみたいな油土には有効なんすが、モノスゲー周囲が汚れるし
気を抜くと水が傷んですぐ匂う。ので、あんま使いたくない粘土。
工房でもあればいいんすけど、自宅ではあんま使いたくない。
クソネンドじゃなかったホイクネンドが臭いのにこれ以上臭いの増やして
たまるか!という心の叫びが聞こえてくるようですね。

ちなみになんで透明シリコンで切り裂かなかったかという点は
イベント前で売り切れてたからです。でもこのサイズを切り裂くのは
スゲーたいへんそうなんで、やっぱ複製ならドテ判断だったと思います。

ってことで、NSPでのこのテの全身像はそもそもが判断ミスで
もうちょっと張り切って複製作るなら、より本格的に工房レベルでやるか
別のテーマでやるがよろしい、という結論に落ち着きました。

次回のNSP挑戦は、1/4くらいの頭、過去の作品で言うと
四代目のバストみたいなものでやってみようかと思います。
もうちょっと特殊メイク魂を思い出して。
そしたらNSPの特性にもうちょっと挑めるんじゃないかな、と。
ちなみにWFで全身NSP原型というのを見に行ったら、やっぱ
向いてねーじゃねーか、と強く感じたのでバストがいいんじゃないかなと
思う次第であります。アメリカみたいなデカ工房があればスゲー
よさそうなんですけどね。他人の工房だったら遠慮なく水ネンド。
あとは1次原型として割り切ってハンドリングのよさを優先するか。


で、次回、妖精の夏最終回。

今度こそ色塗っちゃうもんねこのクソヤローの巻。

これから出かけて色を買ってくるぞ!
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2012年07月22日

妖精の夏 4

まず、一人完成。

やっぱしラクチンなスカルピーの方。

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これに羽根がつくんすが、羽根はつけたくない場合も
ありそうなんで、自分で穴あけて刺せばいいように
彫刻の段階ではナシで成立するようにしてます。

設定以外の点で、なんでこんなのを人形に、と
お思いの方もおりましょうが、デッケー世話だコノヤロウ
ではなくて、やっぱしまず俺自身が欲しいからです。

梁に腰掛け、優しく見下ろしている先達、というのを
立体で欲しかったわけです。


さて、
こっからまあどうでもいい話。
面白話ではないので、小理屈を読みたい方だけどうぞ。


人形を置きたいと思う場合、キャラクターに思いを馳せて
置く場合がほとんどじゃないすか。
俺もライダーやロボ並べたりしてますし、それはわかる。好き。

じゃあ絵画とか置く場合、と考えると人形より、それを通じて
感じられる世界に思いを馳せてる場合が多いと思うわけです。

かっちり出来たキャラクターの模型が「映像」なら
絵画とかは「小説」や「詩」くらいに自由な想像の余地がある。

精密なキャラクター造型じゃなく、もっとそんな感じのを
作れねーかなと思ってた時、アタマのおかしい映画を見たわけです。


宇宙人が攻めてきて、最新戦艦が使い物にならなくなった時
リタイアした古い軍艦のいろんなとこに爺さん達が座ってる。
っつーシーン。
泣けましてね。これは普遍のイメージだなと思ったわけです。


何かやろうとした時、素晴らしいものを感じた時、
俺はその建築物や創作物を作った人に思いを馳せる場合が多いす。

出来上がった時、ここに立って感無量だったんかな、とか
初めてこの高さから見た風景はどんなキモチにさせてくれたんかな、とか。

時代が変わって俺がそういったものに触れた時、いろんな先達が
「どうだ?」「お前にわかるか?」と言ってくるような気がする。
そこかしこからそんな声が聞こえる気がする。
出来る限り理解したいし、思いを汲んで同じような感覚になりたいと思う。
で、わかった上で越えたいと思う。で、先達はたぶん越えてくれる事を
願ってるとも思うわけです。

そんな先達の感じが造型で出せないかなと思ってたわけです。

これを梁に置いておくだけで、いろんな錨にならないかな、と。
風景画のように、いろんな事を考えるキッカケになる人形って
出来ねーもんかな、と。

で、考えた結果、モデルは尊敬する映画監督にしました。

薄ボンヤリと逆光の中、浮かんだ気がするような、造型。
どうだ、足掻いてるか?それがお前の限界か?と問いかけてくるような
笑顔の中に厳しさを秘めてるような感じっつーんすかね。


たぶん冬は特侠のバカ装備とバカ筋肉をやると思うんで、その前に
こういうアプローチをどうしてもやってみたかったわけです。
で、やってよかったなと思ってます。

発想と姿勢の段階で、そのへんのどっかのモノマネ造型と
ウンドロの差があるあたり、カッコいいなサンダーロードめ、と
俺が思えるんだから、めでてーす。

というわけで、またしても売れる売れないと無関係な
方向ですが、胸を張って言っちゃう。

どうよ。

などと完成直後の興奮に酔ってる場合ではなく、いよいよ
NSP造型に戻るわけです。
ちなみに完成直後の興奮の後は、猛烈な自己嫌悪が襲ってきますが
たぶんそれはWF前日くらいの予定。

つーわけでまだつづく。
posted by ブリスターパックファッカーズ at 04:36| 製作日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月08日

妖精の夏 3

つーわけで、NSPの特性と掴むべくいろいろ試行錯誤してますが
基本的には慣れないので実に使いづらい。
最初の条件として、これだけやっておけばOKだったという事が
後から判ったりしても、指が痛くて直す気にならない。

いちおう暖めてグニャグニャにしてやってるんすが、保温用に使う
食器乾燥機が机の横にあるわけじゃないんで、毎回アグラかいてた
椅子から立ってサンダル履いて少し歩いて高い位置にある乾燥機から
いちいち出し入れするのが圧倒的に面倒くさい。

ので指の痛みだけじゃない、なかなか集中できない状況。
それでも頑張って盛ってみましたが、んー、だいぶ時間かかる。
しかも作業が進むに連れ、いろいろ割れたりする。
ちゃんと温度を上げてタテ方向での圧着が必要なのはわかるけど、
力入れるといろいろ痛いんだよなー。

とにかく最初の芯をガツンと作っておけば扱いはラクというのは
わかったので、首コンパチ予定をやめ、芯なしのNSP塊造型も開始。

芯の入ってるのが左で、塊が右。

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帽子もつけようかどうか、なんて余計な事を考えてるうちに

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大問題発覚。

クツチイセエナ問題。

すでに原型作って複製までしたレジン靴は、考えてた背が低い老人だったので
ちゃんと予定通りだったんすが、いい気になって盛ったら左が少し大きくなってしまい
これはクツを直さなきゃな、と。

でもワザワザ原型作って複製したクツをもっぺん作り直すの?

いやー、既製品のクツでいいだろ、もう。

と思ったんすが、少しだけ大きく作る魔法の技を使うことに。

それは


シリコン型に、ギューギューに粘土詰めて

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抜いて焼けば

ほれこの通り。

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両脇より少し大きくなったでしょ。
既製品に逃げちゃうよりナンボか心の平和はあるわけです。


後はとにかくミッチリ盛ってしまえば削り込むのはもうラクなんで
頑張って進める。

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背中の妖精の羽根は着脱可にしとこうかな、と。


しかしながら

2体をNSPで進めるのはもう手と効率の限界と判断し

こちらはスカルピーに戻す。

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あっと言う間にリカバリー。

それぞれの夏、ディファレントシーズン到来だな、なんて
洒落た事を考えつつ、つづく
posted by ブリスターパックファッカーズ at 00:00| 製作日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月25日

妖精の夏 2

つづき

前回の優しいオッサンの背後にいたガンスミス
つまり銃器職人の爺さんを進めます。

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毎度の事ながらグレースカの油を飛ばした硬めのヤツで
普通に彫る。
芯は勘合を考えた首専用の基礎部分を作ったので、それを利用。

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で、どうせならということで、もう1首も進めて、雁首街道は
カタつけちゃうぜ、と張り切る。


今回3つ目の首は、特侠世界の劇中劇「ヒノマル大将」の主役タチバナ。
ちなみに優しいオッサンの名前は「平山周吉」
ガンスミスは外人で「エイモス・マッコイ」
全部できたら最後に設定話を書きますが、今はまだどうでもいいので
グイグイ進める。

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表面処理、テクスチャー面倒くせえなと思いながら進める。
いちおういろいろ試したりしてますが、やればやるほど彫った感が
死ぬので、リアルディティールより置物感というか人形感が欲しい自分には
やっぱし追求しない部分かなと思ったり。でもまだ確信にまでは至れず。
しばし試行錯誤だな。


で、ハゲアタマの状態で一度焼き、

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髪を盛ってもっぺん焼く。

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この手順は毎度変わらず。温度は100度で1時間ずつ。
腕利きは高温で焼くの法則ですが、俺はバカなので低温で焼く。


で、髪を盛りきって焼ききっちゃったりして

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レジンに置き換えたりしちゃったりしてさ

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複製は毎度の透明シリコンで、切り裂き型。
ドテなんて面倒な事やってられまっしぇんのでこれも毎度のパターン。

そんでここから帽子なんかを作って、いよいよ
首とクツ以外の真ん中部分をNSPでやってみようと。
ニューサディスティックピンキー造型開始。

屁のようにつづく
posted by ブリスターパックファッカーズ at 00:59| 製作日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月18日

妖精の夏 1

筋肉キモすぎでクソワロわれるくらいはマッチョを彫ったので
この夏は、春に見た妖精を作ろうと思ってます。

どこで見たかと言いますと、映画の中で見たんですが
その描写が、考えてたこととピタリ一致しまして。

ああこれだ。こういうのをやりたいんだ、と。


つーわけで作業開始。

今回はNSPを効果的に使ってチョンボできねーかなと
ハイブリッド原型にするつもりです。

顔やパーツはスカでやって固めるけど、服の部分は
別に磨くわけでもなし、NSPで逃げ切れるんじゃねーの?と。
こりゃ無理と思ったらスカで行きますが、まあ試してみようということで。


で、毎度の事ながら最初に余計なモノから作業開始。

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作り方はいつも通り。カカト作って、底板作って、上を作る。

底板は割れないよう、マジスカとスカを混ぜたもので。

で、それらを量産。

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これでもう足元を考えずに製作できる。

で、次にこの古い革靴を履くヤツの顔。

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すべての技術者を見守る優しい眼差し。
後ろに控えるのはコンパチ予定のガンスミス。

理知的で頑固で品性を備えた日本人の顔というつもりで進めてます。
素敵な妖精が出来上がりますように。

つづくー
posted by ブリスターパックファッカーズ at 03:10| 製作日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月28日

ジンガイ・ビフォーアフター4

ジンガイに魂を売る前のカツトシ。

ビフォーカツトシです。

アフターと並べるとこんなバランスです。

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で、顔は出来ているので見える皮膚を。
胸元がざっくり開いたシャツとスーツなので

胸元を

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少し過剰に彫る。


で、1回焼いたらシャツを作り、また焼く。

同時に下半身も終わらせとく。

で、シャツが固まったところで、スーツというかジャケット分を盛る。

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モリモリ盛って、ノコギリワッカツールでサクサク削る。

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途中で脱線して、武器を作る。

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で、終わらす。

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えー、今回は仕上げないようにしたいな、と思ってました。
もっとザクっと指の跡そのまんまみたいな感じで、
立体イラストって言ってもいいくらい荒く仕上げるつもりだったんすが
顔がアフターに合わせて作ってあるため、解像度が高い。
ので、ザクっと仕上げるわけにもいかず、中途半端に形状を
細かく出したスーツになっちゃいまして。いやー、難しい。

最初は上半身裸で日本刀って思ってたんですが、そうすると
毎度の裸パターンなので、割とすぐにキチっとスーツを着せることを決め
そんでカッコいい感じになればいいな、と。

写真だと陰影がイマイチなんすが、実物は満足なラインが出てて
かなり気に入った感じにまで届いた感アリ。

戦争に行く前のエルビスみたいな、キメキメスーツの感じが出してみたかったもんで。

これもまた「カッコイイ」の答えと思っております。

次回で最終。
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2009年09月02日

NSP 2(完)

えー、NSPテストの続き。

nsp4.JPG

なかなかこの硬さというのは魅力的で、慣れればまだもうちょい
硬くてもいいな、くらいな感じで、一つまみを練りつけられて
親指でグイっと形状を変えられるのは非常に良い感じ。

手も汚れない、周囲に飛び散らない。
ツールに残りづらい、匂いも少ない、となかなか優等生。
食卓で出来ちゃうと言っても過言でないくらい、素晴しい。


と、

言い切って終わりにしたいとこですが、欠点もあります。

実は、やって10分でこりゃダメだと思った点がありました。

スカルピーの圧倒的な利点。それは焼けること。
例えば、歯を焼いて組み込んで彫れる。けどNSPだけだと無理。
さらに激ハードでもあれば別ですが、あんのかな?

意外にこれは、大きいです。特に頭の形を出す。髪を盛る。と
同時に頭は髪の影響を受けるわけです。
スカルピーだと焼けばナニやったって大丈夫すが、同じ硬さの
モノを盛ればちょっとした注意不足で影響が出ちゃう。

純粋に丸カタマリとして彫刻を楽しんだり、複合的な部分ごと
造形するのでなければ大変よろしいんすが、これ単品でたとえば頭を
作り切るのはどうかというと、俺はちょっと微妙な印象す。
毛のないベース頭しか出来ない。

なので、カタマリ一発でない場合は、芯や表面他うまく考えて
異素材と組み合わせて使い、複製するのを条件にすれば
いいかもしんないす。


個人的には、テクスチャーだののハイディティールには興味ないんで
硬いスカルピーがあれば特に魅力はねーな、と、実はやってすぐ思いまして。

粘土のポイントであるモリモリやる形だしのハンドリングにおいて
ここまで硬いと鬱陶しい。
ハイディティールをやっても複製しなきゃ使えないんじゃ、
自分の場合WFとかでも使えないですしね。

ただ、例えばスカルピーでちゃっちゃと芯を作って、その表面を
これでやるってのはかなりなことが出来そうです。
手とか顔面だけとか髪だけとか。ディティールアップにはいい気が。
おそらく実戦で自分が使うとすればそんな感じだと思います。
しかし複製前提がついてまわる。ぬうう・・・

つーわけで、実は開始早々、あーこりゃ厳しいなと思ったので
もっとモリモリ系の一発カタマリクリーチャーでもやればよかったんすが
ある程度のところまで、これを形にしてみました。

nsp5.JPG

nsp6.JPG

頭の先をもっても安定しているし、硬いって素晴しいな、と再確認。
カキベラがなかなか気持ちよくやれます。

ナニを作っていたのかというと、彼。

nsp8.JPG

10代目。新田一家のではないです。

仕上げる気力が出ないので、ここまでで終了。
あとは気が向いたら髪を整理してみようかな、程度。


均し汁(ならしじる:スカルピーの場合のベビーオイルとか)は
なんですかね。ベンジンかな。

あとは融点が低いので、サっと炙ってどうにかなるのかもしれんすが
試す気にはなりませんでした。
もっとヘラ跡ぐいぐいのバストにすればよかったと思ってます。

でもほんと複製前提でやるならかなり魅力たっぷりの素材です。
造形の練習するならオススメ。
あと、ワックスは温めるとゴキブリを引き寄せますけど、これは別に
引き寄せないので、そこも魅力


追記

薬局で買ってきたので、ベンジン試してみました。

nsp9.JPG

nsp10.JPG

一応均せますけど、ベストではなさそうです。やりづらい。
なんだろうな。炙りがいいのかな。アブリ。
これだっつーのがあったら教えてください。

やっぱ、ざっくり造形に向いてる素材な気が。
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2009年08月30日

NSP 1

まだどうこう言う段階ではないですが、テストバスト始めました。
こないだのWFで買ったNSP。硬い油土です。

nsp1.JPG

あくまでも習作。ただ今後作るバストのテストであるのと
様子見含めて、基本台座だけ作ったものを複製。

で、それに乗っけてるだけだとズレそうなので、一応アルミの
3mmを真ん中に。

盛り始めます。

nsp2.JPG

カッテ!

買ってではなく、硬い、のカッテェ!

スカルピーだと最強混合硬度の、140%くらい硬いす。

ので、ある程度温めないととてもじゃないけどカタチは出せません。

けど、だいたい出しちゃえば、はずして持てるくらい硬いす。

nsp3.JPG

もうちょい、いじらないとわかんないすが、なるほど。
とにかくザクザク進めます、はい。3日で決着つける予定。
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2008年12月20日

メカトロGK 4

少し直しました。

ホビコン用の背景も作ってこんな感じ。

no22.jpg


直したのはどんなかというと

こんな感じ

no23.jpg
no24.jpg
no25.jpg

大きい違いは肩のメリハリとズボンの尻近辺。
そして全体的なフォルムすかね。
少し「普通」に歩み寄りました。

とりあえずこれに若干色調整したものを展示しときます。
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2008年12月13日

メカトロGK 3

えー、前回の手がこれ。

no14.jpg


そんでホネ組みを作って

no15.jpg


盛ったら工夫をしつつ、ディティールとかつけて

no16.jpg


完成

no17.jpg

ピカーン



ステキなお帽子を

no18.jpg


脱げばピカーン2

no19.jpg


帽子&ピカーン。

no20.jpg



ぐるりーん

no21.jpg


こんな感じです。


えー、青春時代に戦前を体験している技術系の純日本人なので
かなり不恰好を意識してます。
短かめの足はゴワゴワの作業ズボンの膝が出て
(しゃがみ仕事が多いので)、安めのジャケットは胴の長いモッサリ味。
胴が短いとフライトジャケットみたいでカッコよくなっちゃいますかんね。
前回のオヤジさんは機関車技師みたいのをイメージしてた部分もあるんですが
今回は完全に町工場。アタマも大き目すが、ぎりぎりカッコよさそうな範囲に
おさめたつもりで、適度にリアルで適度にディフォルメしたつもり。

モデリズムと相談して、まだ何か追加やエッジを立たせる必要があれば
量産前にプラスします。
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2008年11月16日

ムエタイ看護婦秘話

絶賛発売中のムエタイ看護婦について、書き忘れてた事を思い出しまして。

ウチの近所のカレー屋で食ったマトンカレーは、ナンで食って指先につくと
見事なオレンジ色に染め上げてくれます。

81116a.jpg(←今日のこの指見て思い出した)

こないだの夏のWFの前日。

いよいよムエタイ看護婦が完成し、スカルピーに白サフを吹き、
あとは着色するだけだな、となりましたのが午前中。

ふと見ると、買った覚えがないこれが。

81116b.jpg

おおー、マスキングゾル。いいかもしんない。使ったことないけど。

塗装に関して小学生レベルのワタクシですが、何か使えると思って
買っておいたに違いない。
で、まず、露出している肌部分を塗るのに、このマスキングゾルで
白衣部分をカバーして、それからベース色を塗ればいい。

と、考えついたわけです。バカはバカなりに。

そんで、それを白衣部分(白サフをベース色にして水色にする予定)に
ベタベタ塗ってがっちりカバー。

乾かしているうちに、カレーでも食ってくっか、と出かけたわけです。


しかし

カレー屋でカレーがまだ来ないうちに、俺の指がオレンジ色。
うわ、カレーついてる!と思ったら、さっきのマスキングゾル。
なんだマスキングゾルか、と思ってペリペリと剥がしたら、
指にクッキリオレンジ色が残っている。

おかしいな。カレー並にオレンジ色に染まってんじゃねーか。

色が残るっつーか、色移りすんの?

それ、さっき白衣にベッタベタ塗ったぞ俺?

指はオレンジすが、俺の顔は真っ青です。

基本的に塗装において、問題が発生しても対処する技術はゼロ。

顔は真っ青ですが、アタマの中は真っ白。

速攻でカレーをたいらげて、家に戻るとそのオレンジゾルが

ガッチリ

食いついて

離れない。

ぬあー!コロス!俺コロース!なんでテストしなかった!


とリアル地団駄を踏むこと5秒。すぐに気持ちは切り替えます。
明日WFだかんな。ふざけてる場合ではないわけです。

サフ面には見事に食いついてる。それが首元から何から
かなりの広範囲。削りたいけど、原型が傷む。
だから傷つけないように腐れゾルを慎重に剥がしはじめるけど、
剥がれないんだな、これが。

罵詈雑言の一つも吐きたいとこすが、しつこいくらいに明日はWF。
タワゴトをのたまってる時間はない。
でもこのオレンジのダレダレを剥がすまで塗装には入れない。

剥がすっかねえ。

それから少しずつ、針みたいなのでクルクルと小さく巻き取り、5ミリ進んではちぎれ
巻き取りとちぎれを繰り返すこと正味3時間。その間ずっと同じ姿勢。

懸命の努力で、どうにか全部剥がしてみたら、そこには見事な

オレンジマダラ。

きっちりと白部分にオレンジ色が移って、牛みたいになってるわけです。



つーわけで、最初は水色で計画してたナース服はオレンジの上に
乗せても目立たないピンクで行くことに。

まあ結果的にピンクでよかったのかもしれんすが、
もしムエタイ看護婦を組み立てて塗ろうかなと思ってる方がいましたら
水色もいいかもしれませんぜ。
俺が最初に夢見た看護婦は、若干冷たい衣装にかわいい
桜色のクチビルだったのでございます。

そんで、スカルピーのサフにあの腐れオレンジは絶対ダメです。
誰もやんないとは思いますが。

遠い夏の日のヒトリゴケ(※)の思い出です。



※ ヒトリゴケ:一人ごけ 意味:単独事故

バイクで電柱に激突した時、警察が呆れた調子で無線で
事故状況を一言で報告してた、悲しいお言葉。
折れた足の痛みに耐えつつ、屈辱にも耐えた19の夏。
posted by ブリスターパックファッカーズ at 05:16| 製作日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月12日

メカトロGK 2

いろいろこまごまとした部分から進めてますが、とにかくまず頭を仕上げないと。

つーわけで、オヤジさんのトレードマークというほどでもないですが
鳥撃ち帽を。

no8.jpg
no9.jpg




でも




no10.jpg

はい、ツルっと来た。



ナナメから見ても

no11.jpg

トクティだ。

なに?トクティで意味が通じない?トクトウで辞書を引け。


じゃなくって、テメー面白半分でハゲチラ造型したんか!?
人んチの人形だと思って無責任に!!


と、キレ気味のモデリズムファン。


落ち着け。


たしかに面白半分にやってるけど、それはこの人形に限らずです。

そうじゃなくて、ハゲてる方がカッコいいでしょが。
モデルにしてる俳優もハゲており、その落ち着いたハゲっぷりが男らしいんす。
頭を使う技術者はハゲるんです。フィルティペットとか。違うか。


いずれにしてもそういうわけで、予定では帽子も一体で行こうという話だったんすが
やっぱし分けました。

帽子ありもいいすが、ナシもいい。ので。ただそんだけ。


で他にボディの準備を進めつつ、可愛い革靴とかも作ってます。

no12.jpg


ちなみにですが、顔はやっぱ100度で。
熱源に顔を向けずに、気泡を恐れつつ慎重に焼く。20分くらい。

固まったら首元とか調整して、また同じように。

そんで、頭に石粉(タルク。ベビーパウダー)を少し振って(離型用)
圧延した薄いスカをペッタリつけて、そんでまた低温で焼く。

形が決まったら頭から外して、高温130度20分くらいで焼く。

そうするともうめったなことでは割れない水泳帽みたいなのができる。
ので、ガシガシとヤスリをかけて調整。
ツバと形状をつけて、再び焼く。また低温。

そんな感じで進めております。


靴も、最初に圧延したスカで靴底を作って焼いて、そこから上を盛る。
ナニゴトもベースを作って安定させてから盛る。
そうすっと早いです。ガイドにもなるからサイズも狂わないし。
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