2010年02月04日

梵鐘奇遇・彩色

だいぶ前に、キットを組んで塗りはじめました。

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で、キットなんで背中に彫り物を入れたいと思いまして。

以前デザインしてたスペース悪源太なんすが、ウチはアルプスプリンタとか
ないうえ、Kなんとかデカールで以前失敗したので、簡単な方法はないものか、と
貼れる印刷物を探してました。

で、見つけたのがタトゥーシール。
曲面対応のインクジェットでプリントできる可愛いヤツ。
ためしにやってみたら少々厚いもののいい感じ臭い。
テスト段階では厚さ以外問題なさそうだったので、
今回彩色した牛頭さんに貼ってみました。

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ちゃんとクリアで面を整え、圧着ばっちり。
2ヶ月前にやったテストからずっと曲面も浮かないままだったので
いい気になって貼ったんすが・・・

浮いた。くっついてたのは3日程度だった。
見事に谷部分が浮いてもうどうしょもなくなりまして。

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簡単に剥げちゃうし。テストのはガッチリついてるままなのに。

しょうがないので、剥がすことに。

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泣けるぜ。

チマチマ剥がして、そんでもう彫り物あきらめて仕上げることに。



仕上げました。

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間のもたなそうなところは血で。たいして意味ないすがクリックで拡大。

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基本、最初の写真にエナメルペチャ男です。

俺はほら、なんつーかちゃんとした彩色は出来ないですから
大体わかればいいんです。キャラが。

つーわけで、牛頭さん完成。またしてもWFでくるくる回す予定。
posted by ブリスターパックファッカーズ at 14:41| 梵鐘奇遇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月31日

梵鐘奇遇 完成

まったく

途中経過はどうしたんだっつー感じで完成してしまい
さらに調子くれて予約なんか取っちゃっておりますが、
ここでの投げっぱなしぶり、面目次第もございません。
写真も相当ダブりますが、許してスカルピー。


えー、パーツはこういう風に揃いまして。

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異素材はというと、主に強度が必要な「鼻緒」「ふんどし」がマジスカ。
提げ物の「キセル入れ」がスカで、ディティールが光硬化パテ。
「根付」がマジスカ。紐はアリモノに瞬着を染み込ませてあります。

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鐘の作り方は以前に詳細に書いたので、あとはスカばっかしです。

で、これくらい大きい塊になると、ヒビ入らないようにどう焼くのって
ことになると思いますが、低温です。100度で長く焼く。
それも直接熱源が当たらないよう、場合によってはアルミホイルでカバーして
100度で安定するまで30分以上温めてから、ホイルをどかして焼き
長くて60分。強度が欲しい場合、最後の方には温度を上げます20℃くらい。10分ほど。
そんでポイントですが、急冷しない。ヒビの原因は膨張差です。
焼いたらオーブン庫内に放置したままゆっくり自然に放熱させる。
この気遣いだけで、ヒビとはだいぶ出会わずに済みます。

とにかくヒビはクソ面倒くさいですから、多少焼くのに手間がかかっても
出来ないに越したことはないです。
後から部分部分で追い焼きする場合も、焼きたくないところはホイルで
カバーし、自重でゆがまないよう、必ず「治具」を入れて焼きます。

●ジグ。チグとも読みますがそれは間違い読みで実は英語の当て漢字、ジグ。
自分の場合はシリコンの余りを、万年皿に入れて固めておいて
各種厚さ作ってあり、それをいくつもかませて調整します。
薄くて広いシリコンのシートみたいなのもつくっておくと結構重宝



で、ガッチリ強度が出たところで、表面処理。
布ヤスリ&スポンジヤスリ&アセトンで。


さて、いよいよ全部が出来たら色を塗ろうっつー話ですが
俺は色に関してはカラッキシでして、何をやったらいいか全然わかんない。
けど、順番にやろう、手順を写真で残そうと思って1枚撮った後

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その後、パニックでもう余裕なし。
なんで全部がオレンジ色になるんだ、とか大騒ぎでした。
結果、基本、エナメルペチャ男です。すいません。

とにかく手順がわかんない時は、もう見た目で判断するしかなく
肌の透明感とかそういうご大層なことを考えるよりも「成立させる」ので
精一杯。彫り物は夢のまた夢でした。

でもまあとにかく完成。

ヨイショ!

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ヨイショ!

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ヨイショ!

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ヨイショ!

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プリッ!

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ノシッ!

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ヨイショ!

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で完成です。

少し前のから見比べると微妙にそこらじゅういじってます。
腰のヒネりや尻の位置とか。

今回は「日本のファンタジー」であるべく、なるべくリアルな表現は
避けました。つまり細かいシワやテクスチャー表現みたいなの。
そういうアプローチはワックスには勝てない。
じゃあスカルピーで何が一番効果的なのか?と考えるに、
やっぱし粘土の勢いだと思います。ぐいぐいやる。これっかないす。
繊細さよりも、手から伝わるパワーを出す。
そういう意味でも、仏像のようにしたかったです。若干のディフォルメあり。

運慶快慶の作品は作業中何度も見ました。
これだって受注仕事なんだから、同じ人間として対抗できないはずは
なかろう。とは言うものの、テメー運慶すげーなコノヤロウです。

問題はお客に何を感じさせたいか。
救いを求める衆生にビジュアルインパクトで信仰心を促すという
極めて娯楽性に富んだアプローチに対抗するには、どうする?とだいぶ考えました。
数百年前の人間よか知恵を絞れなきゃと退化だぜと、すっかり敵はWFになく時間の向こう。

結果、自分の彫刻としては一番気合が入ったとは思ってます。
それなりに彫刻に思いが出ているとも。
もっとここを、という部分も当然あり、悔しさと歯がゆさも
ガッチリありますが、10年経ってこの彫刻を見た俺が
なかなか頑張ってたじゃんか、というくらいまでは出来たと思います。


具体的に一番迷ったのは右肩の重心位置。
鐘を担いだ場合、やっぱ龍頭の方が重い。左手は添えるようなもんで
右肩に乗せたものを、左手で方向を微調整しながら伏せる!という
感じにしたかったんで、ここは最初のイメージとどんどん変わりました。
肩の骨で支える感じですかね。

あとは胴長短足の為、微妙にバランスがカッコいい方に逃げやすかったんで
それを逃げないようにするのに気を遣いましたかね。
アンバランスの維持は意外に難しいす。ちょっと気を抜くと今度は
ただの間違いにしか見えなくなっちゃうんで。

カッコいいバランスというのは簡単す。逆三角形で足が長く、腕は要所要所で
メリハリついて、マンガでよく見る部分を強調すればすぐ成立する。
でもそれだとホント面白みがない。記号論でしかなく悪く言えばバカ造形と
思います。有名な原型師でもそういう記号に頼ってる人多いす。実に多い。
俺はそういうの見ると、キレイでも全然彫刻的にはダメだな、と思いますが
アマチュアでも独自のアプローチしているなあ、と勉強になる人もいます。
どっちにしても記号論っつーのは、恥ずかしい。サボリが丸見えですからね。退屈。
考えれば考えるほど、カッコいいってのは外面によくある記号、トゲとか
シャープなラインじゃあないと思うんすよね。
内面から出るものがキーだと思います。さて、いかがでしょうか。

つーわけで、毎度能書きの果てに梵鐘奇遇完成。
posted by ブリスターパックファッカーズ at 17:27| 梵鐘奇遇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月02日

梵鐘奇遇 6

こういう感じで進んでおります。

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世にオヤジ、オヤジ、と言う者あれど、真にオヤジっぽいものは少なく
せいぜいがアニメ臭いへっぽこ親父が関の山。

また、男、男と言う者も多いすが、真の意味で男の本質に迫るものは少なく
せいぜいが男バッジをつけて男気取りが関の山。

男であり、オヤジであるということはどういう事か?
風雪を耐え、覚悟を決めて生きてきた男の矜持とは如何なるものか?

考えた結果、牛頭さんはお祭り好きでもパンチパーマを当てて
騒ぐだけのバカとは決してならないわけです。
顔はおっかなくていい。男性ホルモンも過剰でしょう。
しかし、きちんとした男です。礼節を重んじ、分をわきまえて
無駄に周囲を威嚇したりせず、ある意味、気弱とさえ思えるくらい
控えめな気性のオッサンでなければなりません。
それが梵鐘を担ぐからカッコいい。決して退かないからカッコいい。
日本人の美徳を骨身に叩き込まれてなければ、特侠たりえず。
つーわけで、自分でもまさかのバーコードスタイルに決定です。

恐らく今の若い衆には受けない気がします。
海外相手でももっとファンタジーアートな感じがいいに違いないとも思います。

しかし自分がやる場合、特侠で出すなら、サンダーロードスタイルが
作るのであれば、オヤジはやっぱここまで行かないとカッコよくないわけです。
記号論になったカッコよさを捨てて、本質的なモノで挑むことにしました。

どういう反応があるかはまったく見えないすが、考えて作るのは本当に楽しいす。

モノを作る事の本質は、判断であり見切りと思ってます。
ここでこうしよう。ここまでしか出来ないからここでやめよう、という
ジャッジの連続で、それが停止したり曇るとモノが完成しないわけです。

スーパーリアルで行くべきか。テクスチャーを打つ(肌の毛穴まで表現する)か
それともヘラ跡残してザックリやるか。
丁寧にやってもスカルピーではディティールでワックスに勝てない。
スカルピーだけなら何をどう挑むか。どこで見切ってどこで完成させるか。
技術的な部分において逡巡がとどまることはないわけです。
いつも、これでいいのか?この手法で正しいのかな?と悩む。
でもそれは答えが出ないことで、悩み続ける事なわけです。
ケースバイケースで常に正解は流動的。常に情報刷新で走り続けるしかない。

でも、ビシっと答えを出して絶対にグラついちゃいけないこともある。
俺は何をやりたいのか、という事です。

それと向き合うと、今回こういう答えしか出なかったわけで。
カッコいいっつーのはこういう事よ、と言える造形。

フィギュアだろうがアートだろうが、理屈はどうだっていいんだよ。
こいつの作るモンはカッコいいから金を払いてえし、手に入れてえ。
他にどこにもねえだろう、こんなの。

とか、言わせたいんでございます。




さて、そういう精神論はともかく、こんな感じで進んだ写真。

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歯だけ最初に作って

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アゴとか流した方がいいかな、とか悩んだりして

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ハラを決めて

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バーコード。
でもここまで来てやっと「見えた」と思いました。

で、現在全身はこんな感じ。

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まくるぜ。
posted by ブリスターパックファッカーズ at 06:38| 梵鐘奇遇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月24日

梵鐘奇遇 5

人間

諦めというものが肝心でございます。
この場合の諦めというのは、諦観ではございません。
身の程を知る、ということでございます。
口調もすっかり村西監督にならざるを得ないのでございます。

アブハチとらず、二兎追うものは一兎を得ず、
あのブドウはすっぱいに違いない。
故事より幾度となく言われておりますように、人間、出来ないことを
出来ると思って、グチャグチャとコネまわしていてもダメであり
60%の3体をやるくらいなら、100%の1体をすべきという結論に
至るのであります。否、至らざるを得ないのであります。
しかしそこはあいつケツ割りよった・・・ではなく、戦略的撤退、と
言っていただきたいのでございます。

仕事が押したおかげで予定スケジュールが20日もズレ込んじゃったんだから
仕方ねーのでございます。しょーねーのでございます。


つーわけで、アニマル同級生はWF後のホビコンGKにでも持ち越すとして
半年も放り出しているツリガネのみを全力で完成させることにしました。

いじりだしたのはやっとこ月曜夜からです。やっとスタート
まず、サイズは上下で体を分けるべく、ボスだけ作っておきたいんですが
スカルピーは製作中何度も出し入れしてゴリゴリやってると、削れてしまうので
マジスカの余ったのを板にしといたので強化。

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まあ、思いついたんでやってみただけなんですが。
余ったのを板にしといてよかったぜ。丈夫でいてねマジスカ部分。


そんで上下が丈夫でいるということなので、とっとと本体開始。

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こういう方向で進んでおります。これくらいが一番楽しいす。
無責任に盛れて。

と思ったら、作業場があまりに暖かすぎて朝行ったら
腰から自慢の新型ボスごと剥がれて、落ちてました。

気をつけろ、盛りすぎ上半身。
posted by ブリスターパックファッカーズ at 13:01| 梵鐘奇遇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月30日

梵鐘奇遇 4

アザラシを進めているので本体はまだ前回のままなんも変わってないすが、
合間見て台座部分の石段は進めてます。

君にも出来りんこ。
1分でデッチアップ、石表現の巻。

ちょっと陰影を濃くしてわかりやすくしてみましたが
こういうの、どう?

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手順は4段階。

まず石のおおまかなデコボコを作って

アルミを丸めたものでグリグリと跡をつけて
(テクスチャーを入れるというカッコいい言葉もある)

そこをさらに細かいドライブラシ用の筆みたいなので叩き均して
(スタンピングでプレテクスチャーをレイヤリング、という
無駄にもってまわった言い草はあんまりカッコよくないぞ)

石段なんで、最終的にこすれて削れ(なれ)ている部分は、
指の腹かカラーシェーパーのテーパーポイント(円錐穂先)で
神妙な顔をしながら処理。

というわけで今回のおツールちゃんは、写真みたいな連中です。

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そうすると、石みたいな感じが出ると思うんす。
全然出てねーじゃねーか、だったらすいません。
出たと思うんだけどな。割と。

カラーシェーパーはグレイクレイに教えていただいたシリコン製穂先の筆。
自分は使用頻度高い道具の1個すね。粘土使いのネンダーにはオススメです。
まあ今回はほとんど、マイ指の腹でしたが。
posted by ブリスターパックファッカーズ at 06:56| 梵鐘奇遇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月10日

梵鐘奇遇 3

まず今回の体型は純和風ですから、肩幅狭く、頭がでかく、
足が短く腹は出ている「ちっこいけど手に負えない日本のオッサン」が理想です。

基本の体型を決定し、サイズを算出したら骨組みの検討をします。

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今回はさらに、台座がつくので(鐘楼から担ぎ下ろした感じにしたい)
台座も検討。スカ板で組んでみます。
スカなのはあとでディティール入れて焼くのに便利なんで。

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このスカ板は、グレースカを練らずに切断したものをそのまま
パスタマシンで圧延。タイルに乗せて110度で30分ほど。
瞬着で組んでおきます。ここは適当でも十分。


で、ポーズを組むのに足元だけは固めないとだめなので
毎度のことながら足元だけ先行して作ります。

今回は祭りなので、地下足袋ではなく白の「岡足袋」を履かせます。
イコール、雪駄も必要なんで、サイズを割り出し、圧延グレースカを切り抜く。

鼻緒や芯の位置だけ決めておきます。

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ちなみに粋な雪駄は前がすこしあがって、カカトが落ちているので
余ったシリコンで作ってあった治具となる板で傾斜の形状を調整しながら
焼きます。これは何度もアルミ棒を出し入れすることになるので
丈夫にすべく、120度30分かな。続けて何度も焼くので
追い焼き前提でそれくらい。

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で、その底板を基準に、足袋を盛ります。手に負えない人の足らしい
甲高というあんま扁平ではない足で、踏み込んだ足の指の形状を
意識しつつ、70%くらいまで作って1度焼きます。

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70%なのは、シワや最終仕上げを加え、またもう1度焼くから。
ので、高温で一気にやらず、気泡が出ないよう100度で30分焼いて
硬め程度で抑えておきます。


さて、台座。
立ち位置を決めて必要な補強をし、さらに床に当たる部分も。

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石畳みたいな地面を必要最低限作るので、組み上がる形を計算し製作。

本体以外のストラクチャーがこれら、ということになりますね。
スカ板を前のと同様切り抜いて長く焼く。110度30分だったかな。
紙の円は、これ以上大きくしちゃいけないという、回転台のお盆のサイズ。


で、アルミの3mm線を曲げて骨格を作りポーズを決め込みます。

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梵鐘も乗せてみる。


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背中の刺青を見せたいので、そんなポーズですね。


骨組みに関しては未だに正解はわかりません。
確かに肉の中央に芯が確実に通るのであれば有効かもしれませんが
躍動感のあるポーズをとった場合、芯が邪魔になる場合がほとんどです。
針金曲げ芯程度では、人体の可動範囲の正確なトレスは出来ないんで
あくまで目安にしかならないわけです。

関節のみ可動させ、関節間の長さを曲がらないようにそこだけスカを
盛って固めておいても結果は同じ。
芯は彫塑中、つぶれない程度に必要だけど、可能であれば無い方がいい。

粘土で作る限り、粘土の持つ自由な可塑性を制限するようなものは
無い方がいいす。
かなり出来上がったあとでも、グイっと捻ることが出来るのが粘土。
そういう自由さを残しておくべきと思い、毎度芯はテキのトーです。

ここまでで、やっと面倒な準備完了。

あとは楽しい「盛り」開始。つづく。
posted by ブリスターパックファッカーズ at 00:52| 梵鐘奇遇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月09日

梵鐘奇遇 2

いよいよ再始動です、梵鐘奇遇(つりがねちょうはん)

本来、干支造形のはずだったんですが、結局その夢かなわず
11月からストップ。
半年の間にこの造形の意味も変わり、いろいろ変更が。

ちなみに1回目がコレ


造形的な変更点はないんですが(兜要らないかも)
気持ち的には大いに変更しております。

というのもこれで海外に喧嘩を売りたいという気持ちがMAXに。
エセ和風みたいに媚びず、退かず、純和風でとことん
押し切って勝負したい、という決心。っつーか欲望。
試してみたいぜ俺の腕。クリーチャーやマッチョバカの本場で
俺は通用するのか。もう試すっかねえ。くらいなもんで。

そういう気持ちで再スタートなわけです。



さて。

そもそもですが
まず、一番最初に頭にあったのはこういうことです。

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まさに男の理想すね。これぞファンタジー。
空手とかオッサンとか、自分の人格形成のだいたいはこれのせいです。
でも鐘を絡ませないといかんわけですから、これは気持ちだけ。


で、具体的なポーズに悩んだ時、最初に頭に浮かんだのがこれ。

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月岡芳年は特侠のシールドにも引用させてもらってますが、
もし複製した場合、梵鐘のせいで高額になったら困るので(まずなる)
複製費用を抑えるべく、鉄骨バージョンにも併用できないかな、
という目論見がありました。
そんで併用なら、とこのポーズが浮かんでまして、この段階では
釣鐘テッペンの竜頭を掴んでいるポーズで考えてました。


しかし、海外に雄飛可能な造形の必要性が格段に増した現在。
安い鉄骨バージョンとの併用なんかもうヤメ。
でかいのそのまま担がせようじゃないすか。鐘(金)のことは
あとで考えればいい。としておこう。


となると頭に浮かぶのはこれ。

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平田弘史先生が描いておりますこの傑作。
これをそのまま立体化したいくらいです。

俺の平田リスペクトは尋常ではないですから
先生の御尊顔からヒゲをとったら、実はあの造形のモデルです。

とにかくこんな勢いで不死身の化け物を鐘で伏せたら、そりゃカッコいい。
でもこの絵で究極じゃないですか。
もうこの絵に勝つ方法はまずないんじゃないか、と
思って悶々としてました。(手を動かしてないだけですが)

でも、行ける!と腹をくくった矢先、まさかのコレを思い出しまして。

bon4.JPG

「侠客立ち」です。
すっかり忘れてましたが間違いなく深層では影響を与えていたはずです。
思い出した瞬間は、ああ!鐘!任侠!ヤベー!完全かぶった!と顔マッサオで
あわててコミックを買いに行って確認しました。
ここで本質がダブってたらこのアイデアはアウトだ、と覚悟しましたが
本編を見たら似て非なるものだったんで一安心。



娯楽における創作は他の作品の影響なくしては成立しません。
さまざまな体験で得た他者の創り出したものを、自分のフィルターを
通して再構築するのが「独創性」であり、誰も考え付かない突拍子もない
アイデアを言うわけではない。(芸術はどうだか知らないすが)
アイデアとはまず単発で、創った人間の人格を反映するものではないです。
しかし「独創性」と言った場合、一貫して提示されるその人の「判断力」を
指すと自分は解釈してます。
共通の知識や基盤の中から個人的な審美眼をもって選り抜かれたモノの再構築。
それが個性であり独創性じゃないすかね。自分はそう思ってます。

なので上の4枚と同等に並べられるよう頑張らないといかんわけです。
一箇所もパクったり日寄ったりしてねーけど、魂は同じ勢いがある!でないと。
その結果、並べてなお全然負けてねーぜ、ってのじゃないとダメなわけです。

このテのはこれ以上知らないので、この先達を掲げて敬意を失わなければ
もう全開やりたい放題です。よーし決まった。行っちゃる。

つーわけで、ポーズも決定、諸準備も整い、いざ製作開始。

でも、長くなったので次回へ。
posted by ブリスターパックファッカーズ at 13:41| 梵鐘奇遇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月01日

梵鐘奇偶 1

来年の干支は牛です。

最初は全く迷わず、いつものように獣人を作ろうと思ったんですが
ここしばらくいろいろ考えるところありまして、特侠関係じゃない造型を
やってる場合ではないと思い至りまして。
限られた実弾を悪フザケに使ってる場合ではないわけです。


じゃ特侠で獣人やるったらジンガイか?とも思ったんですが、
哺乳類に属するジンガイを出す予定はありません。

というわけで、だったら獣人レベルの隊員をやろうかと。

でも顔がなんとなく牛っぽいというのではあまりに芸がない。
さらに、今回は彫刻として海外アピールできちゃうようなのがやりたい。

で、考え抜いた結果、決定したのが「梵鐘奇偶」

ボンショーキグーではなく、「つりがねちょうはん」と読ませます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

特侠関西支部第壱侠隊所属の、ベテラン隊員「牛頭和男(ごずかずお)」

東にお祭り娘の脱ぎ奉行「杉本杏奈」あれば
西にお祭り男の暴れ牛こと「牛頭和男」あり。
非番になると出向いてまで各地の祭りに参加する名物男。

その牛頭さんが、ある祭りに出張った時、ジンガイと遭遇。
侠隊の到着を待つまでもなく、祭りと人々を守るべく応戦を決意。

しかし武器がない。祭りなもんだから裸一貫。
そこですかさず牛頭さんは近くのお寺に飛び込んで、奉納されている
鎧と刀を勝手に持ち出し、たった一人で大暴れを開始。

だが死なない化け物相手の戦い。いくら豪力無双の牛頭さんとはいえ
いずれ力尽きるのは目に見えている。

一計を案じた牛頭さんは、おもむろに、鐘楼にあった釣鐘を外す。
そしてあろうことか、丁半博打よろしくツボ振りのように
釣鐘でジンガイを閉じ込めてやるというのだ

もともと常識のない祭り馬鹿の牛頭さん。
いくらなんでも釣鐘を振り回そうなんて、無理。と周囲が突っ込もうとした時。

奇跡が!

祭りのパワーと、火事場のクソパワー。
さらに勝手に拝借した由緒正しき武将が寺社に奉納した
「黒漆塗頭形鬼火牛角脇立兜」
(こくしつぬりずなりおにびうしづのわきだてかぶと)の
霊験あらたか(と牛頭さんが思い込んだ)神懸かり的パワーも手伝って、
むんずと掴んだ釣鐘を担ぐなりジンガイに迫る牛頭さん。

嗚呼それは、江戸時代の武者絵と見紛う男の晴れ姿。

さて

鐘が伏せるは邪か蛇か。

張るは不退の侠骨のみ。

見事、盆中駒捕らえましたら、

目出度い祭りの余興がてら

御笑納願い申し奉ります

梵鐘奇偶、いざ勝負!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


なんつー毎度のヨタ設定で

要はおっさんが釣鐘をぐわっと一担ぎしてるところを作ろうと
考えついたわけなんですが
テメーの設定はサナダムシ並にナゲーなこのやろう
とお怒りの御貴兄も多いと思うのでとっとと製作開始です。



まずなにより主役ともなる鐘。

どうやって作るんすか。わかりません。

でもこのサイズが決定しないと、担ぐポーズも決められない。

に加え、これがショボいと、相当イマイチになるだろうから
できる限りちゃんと作りたい。

考えたあげく、湯のみを逆さにして型とればいいんじゃね?
と結論して探したんですが、小さいし望んだ形のがない。

ちょうどいいのがねーなら、やっぱ作るっかねーす。

条件としてはそれを担がせて人形作るんで、軽くて丈夫じゃないと
ダメなわけです。

で、検討と逡巡と混迷と彷徨の末に、プラの大きなグラスを発見し、
100円ショップのソバ湯のみと組み合わせこういうのを作成。
グラスの下の部分を切断して、湯のみを被せ、まっすぐ接着します。

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で、ポリパテを盛って、形状を整えます。
そんな厳密でもないんで、クッキングシートの上で、半面の型紙
(PPシートをハサミで切ってささっと作成)を押し当てて、
さほど正確さもナシで大体で回して成型。

goz2.JPG


サフ吹いて、穴埋めて、こんな感じに。


goz3.JPG

で、メインの形状の上部分以外は完成。ほぼ全プラなんで軽いです。

しかしここからが大変。鐘の表面にはけっこう柄が存在するんす。

部分部分にちゃんと名称があって、テキトーというわけにはいかない。

のでちゃんと研究した後、2晩かかってディティールを作成。

goz4.JPG

goz5.JPG

プラスジはエバーグリーンとプラステリコでしたっけ?オレンジの短いの。
あれの半円を貼って、ポッチはアルミの丸リベットの頭だけを切断したもの。

あとは表面ならしてちょい表面処理するだけ。

さらにこれで持ち手となる龍頭が必要なんですが、

そこは難しい彫刻が必要なので、

一発

ビシっと

goz6.JPG

スカルピーで(やっとか!)


次回に続く。
posted by ブリスターパックファッカーズ at 21:59| 梵鐘奇遇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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